「仕訳と財務諸表のつながり」-ゆうちゃんと木村パイセンの簿記講座 第3回

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ゆうちゃんと木村パイセンの簿記講座

仕訳と財務諸表のつながりを理解しよう!

木村パイセン
今回は商品売買について色んなタイプの仕訳について勉強してみようと思ってたんだけど、前回ゆうちゃんが強引に終わらせちゃって、仕訳と財務諸表とのつながりを解説できなかったから、商品売買はまた次回にします。
ゆうちゃん
ごめんごめん。 ちょっと予定があってさ。怒ってる?
木村パイセン
仕訳と財務諸表とのつながりを確認するために、ある時点の貸借対照表、損益計算書を用意しました。

ある時点のBSとPL

ゆうちゃん
(け、敬語?!怒ってるな…)
木村パイセン
ここに、前回の売上を計上した仕訳を反映させます。
ゆうちゃん
こうだったよね。

(借方) 現金  1,000

(貸方 ) 売上  1,000

木村パイセン
そうですね。 この仕訳がが加わることで、貸借対照表と損益計算書はこうなります。

ある時点のBSとPLに売上計上

ゆうちゃん
貸借対照表の資産に計上されてる現金が仕訳によって1,000円増えて、同じように損益計算書の収益に計上されている売上が1,000円増えるってことね。
木村パイセン
そうそう。なんだか、今日はずいぶんやる気ですね。
ゆうちゃん
う、うん。まあね。 (木村パイセン、無意識にプレッシャーかけるタイプだな…)
木村パイセン
じゃあ、次の仕訳はどうでしょう?前回のタクシー代を払った仕訳ですよ。

(借方) 旅費交通費  720

(貸方) 現金  720

ゆうちゃん
えっと、仕訳で現金が貸方ってことは現金が減るってことだから、貸借対照表でも現金を減らせばいいのかな。

旅費交通費は費用で、仕訳の借方ってことは、費用が増えたってことだよね。だったら損益計算書でも旅費交通費を増やせばいいと思うんだけど。

ある時点のBSとPLに旅費交通費計上

木村パイセン
そうだよ!ゆうちゃん、すごいじゃない! 僕が教えてきたことは無駄じゃなかったんだね。
ゆうちゃん
(やっと、いつもの木村パイセンに戻ってくれた…)
木村パイセン
こうやって簿記では、会計期間に行われた全ての取引を仕訳で計上して、それを貸借対照表、損益計算表に集めるってことを繰り返していくんだ。
ゆうちゃん
ふんふん。じゃあ、まずは資産や収益とかが、増加したときに借方と貸方のどっちに計上されるかを覚えるってのが大切ってことね。
木村パイセン
そうだね。それを覚えておかないと仕訳を計上できないからね。
ゆうちゃん
仕訳を計上できないと、貸借対照表や損益計算書に集計もできないもんね。
でも資産、負債、純資産、収益、費用がそれぞれ借方と貸方どっちに計上されるかを覚えるのも大変だよ。
木村パイセン
そう?
ゆうちゃん
初心者はそうなの。木村パイセンだってそうだったでしょ!
木村パイセン
まぁ、確かにそうかもね。でも、資産が借方っていうのはもう覚えたよね?
ゆうちゃん
ぶっちゃけ覚えてなかったけど、今覚えた。
木村パイセン
う、うん。 じゃあ、まずは貸借対照表から覚えていこう。資産のほかに貸借対照表に計上されるのは?
ゆうちゃん
負債と純資産。
木村パイセン
そうだね。負債と純資産は借方?貸方?
ゆうちゃん
たしか、負債と純資産は資産の逆だったから、貸方。
木村パイセン
そうだね。まずは、資産が借方って覚えて、負債と純資産はその逆って覚えればいいんだ。
ゆうちゃん
損益計算書は?収益と費用。
木村パイセン
これが覚えにくいんだよね。収益と費用を借方に計上するか、貸方に計上するかっていつも迷っちゃう。 僕もたまにうっかり間違っちゃうことがあるんだよ。
ゆうちゃん
木村パイセンでも?
木村パイセン
そう。それで、何で間違っちゃうのかって考えてみたんだ。
ゆうちゃん
木村パイセン、そんなこと考えてんの?
もっと他に考えることあるでしょ。表参道のパンケーキいつ食べに行こうかとか、ポップコーンいつ食べに行こうかとか、クレープいつ食べに行こうかとか…
木村パイセン
(食べ物ばっかり…)

というのもさ、資産は経営にとってプラスの影響のもの。費用は経営にとってマイナスの影響があるものって意識があるじゃない?

ゆうちゃん
うーん、確かに言われてみるとそうかもね。
木村パイセン
だけど、資産と費用はどっちも借方に計上されるよね。
ゆうちゃん
いや「借方に計上されるよね?」って言われても困るよ。今、それを覚えようとしてるんだから。
木村パイセン
まぁまぁ。とにかく、「経営にとってプラスの影響があるものとマイナスの影響があるものが同じ借方に計上される」っていうのが間違えやすい原因だってことに気づいたんだ。
ゆうちゃん
確かに、これじゃややこしいね。
木村パイセン
でも、実は簿記上、資産と費用には深い関連性があるんだよ!
ゆうちゃん
いや、収益と費用を借方に計上するか貸方に計上するかの覚え方を知りたいんだけど…
木村パイセン
さっきのタクシー代の仕訳を見て!
ゆうちゃん
(うわー。テンション上がってる…)

(借方) 旅費交通費  720

(貸方) 現金  720

木村パイセン

この仕訳は、前回言ったように、取引の二面性を捉えて、

  1. タクシー代として、旅費交通費が720円計上された
  2. タクシー代として、現金720円を支払った

を表現する仕訳と考えることもできるけど、考え方によっては、

  1. 現金を720円減らして
  2. 旅費交通費に振替えた

と考えることもできると思わない?

ゆうちゃん
パイセン、何が言いたいのかチンプンカンプンです。
木村パイセン
図で表すとこうゆう感じだよ。

振替えたと考えたときの図

ゆうちゃん
あー、現金が旅費交通費に変わったってことね。 確かにそう言えるかもね。
木村パイセン
でしょ。つまり、貸借対照表に計上される資産っていうのは、費用に変わる(振替えられる)可能性があるってことなんだよ。
ゆうちゃん
うん。でも、だからなんなの?
木村パイセン
ゆうちゃんは何を知りたかったんだっけ?
ゆうちゃん
そりゃ、あれだよ。うーんと…  なんだっけ?
木村パイセン
(まじか…)

収益と費用を借方に計上するか貸方に計上するかの覚え方を知りたいんじゃなかった?

ゆうちゃん
そうそう!木村パイセンが資産が費用に変わるだのなんだのって話を始めちゃうからわかんなくなっちゃったじゃん。
木村パイセン
だから覚え方の説明をしてるんだよ。
資産は費用に変わる可能性があるから、どちらも同じ借方に計上するって覚えればいいってことだよ。
ゆうちゃん
あ。ほんとだ。確かにそれなら覚えやすいね。
じゃあ収益は費用の反対だから貸方ってこと?
木村パイセン
そうそう。その通り。 他にも、例えば車両運搬具という資産は減価償却費という費用に変わるんだ。

せんせい

減価償却についてはもう少し後で詳しく学習します。車両運搬具や減価償却費という勘定科目が何を指すのか気になる方は、勘定ペディアのそれぞれの項目をご覧下さい。
固定資産会計全般については、こちらの「減価償却から資産除去債務まで。固定資産会計詳解!」でも解説しています。

木村パイセン
資産と費用はこんなふうに関連性があるから、どちらも借方(左側)に計上するって覚えればいいってことだよ。
ゆうちゃん
今まで借方に計上するか、貸方に計上するかっていうのは覚えにくかったけど、今日の木村パイセンの説明で覚えられそうな気がしてきたよ。
木村パイセン
じゃあ、今日のまとめは?
ゆうちゃん
資産、負債、純資産、収益、費用のそれぞれを借方に計上するか貸方に計上するかの覚え方は、まず、資産を借方に計上することを覚える。

資産が借方に計上されるってことが覚えられたら、負債と純資産は資産の反対だから貸方に計上するってことが分かる。

さらに、費用は資産と関連性があるから、資産と同じ借方に計上。収益は費用と反対の貸方に計上ってのも分かる。

どう?

木村パイセン
そうだね。あいかわらず、最後はとてもよくできました。
次回はようやく商品売買について勉強していこう。

第4回 「商品売買」へ進む

第2回 「仕訳のしかた」へ戻る

「ゆうちゃんと木村パイセンの簿記講座-目次」へ戻る 

 

ビズバ!を運営する会計事務所シンシアでは一緒に働く仲間を募集しています!

以下のような職種で、メンバーをお迎えしたいと考えています(募集職種は時期により異なります)。


 


『幹部候補生』
経験をお持ちの方には、幹部候補生として活躍を期待しています。
「より専門性の高い業務に挑戦したい」「自らもプレイヤーとして活躍しつつ、マネジメントも将来的に行いたい」
幹部候補生に応募の方には部門長となって頂くことが可能です!


『税務会計スタッフ』
必ずしも、会計事務所での長期の実務経験が必要ではありません。社会人としての当たり前のマナーをお持ちの方、歓迎です。
組織をより強固にするためにも、人財採用と教育は不可欠。「お客様の笑顔を見たい」と思える人財を募集・育成します。


『会計補助スタッフ』
簿記の知識があり会計ソフトへの入力の経験がある方で扶養の範囲内で働きたい方、大歓迎です。
育児と仕事の両立を積極的に応援しておりますので、働く時間も御相談の上一緒に決定していきましょう。


ご応募・お問い合わせはこちら

SNSでもご購読できます。

ビズバ!ではお伝えしきれない、よりタイムリーな補助金・助成金・税制などのお得な情報や、資金調達に関する裏話などを、メルマガで配信しています。 メルマガ受信ご希望の方は、メールアドレスを入力してください!

コメント

コメントを残す

*